便秘(お通じ)専門外来を開設しました

こんな症状で困っていませんか?

お腹がはる、苦しい

下剤を飲まないと便が出ない

便が残っている?

便を出すのに苦労する

慢性便秘症は下剤だけ服用して治る病気ではありません。
当院は下剤のみ処方して便だけ無理に出すだけの治療は行いません。
食事、生活、運動療法が基本であり、薬剤含めた地道な治療が必要です。
どのような病気でも早期治療が望ましいことはいうまでもありません。
便秘(お通じ)でお困りの方を一人でも多く適切な治療へと導きたいと思いますので、気軽にご相談ください。

今どうして便秘症を専門に治療するの?

便がすっきり出ずに困っている方は世の中に大勢おられます。
“たかが便秘”となかなか病気とは認識されていませんが、慢性便秘症は心血管、脳疾患の発症頻度が高くなることが知られています。
また慢性肺疾患では低酸素症の憎悪を引き起こして生命予後に関係したり、食欲低下やQOLが低下、ひいてはフレイルやサルコペニアの様な筋力や体力の低下を進行させる原因となること、更には肥満、糖尿病、喘息、花粉症、認知症、自閉症など、様々な現代病に係っている事が次々と分かって参りました。
当院ではこの様な認識の変化に対応するため、便秘に関する専門外来の開設に至りました。

特に受診をすすめる方

  • 刺激性下剤に依存している方
  • 通常の下剤では便が出ない重症の便秘の方
  • 便排出障害の方(直腸まで便が来るのに出せない)

診療の特徴

当院は下剤で便を出すだけの治療ではなく、以下の専門的な治療を行います。

一人ひとり個別の診療

便秘症は一人一人原因や病態が異なります、通り一遍の下剤による治療では十分とは言えません。
まずは詳細な問診と排便日誌をつけていただき、一人ひとりの病態に合わせて診療していきます。

症状、治療を見える化

便秘症は病状や治療効果を評価しにくいことが、治療継続できない主な原因です。
上記の排便日誌に加えて便秘スコア、便失禁スコアなど数値化して治療効果を判定します。

専門医、専門スタッフが常駐

主に担当する岩川医師は大腸肛門外科学会の評議員、指導医、専門医含め数多くの専門医資格を有しており、手術を要する悪性疾患や機能性疾患(直腸脱、肛門疾患)まであらゆる疾患に対応します。また当院はPOOマスター(排便指導員)資格を有する複数の専門スタッフが常駐し、食事生活指導します。

専門的検査、治療

腸内細菌の検査(腸内フローラ検査;MyKinso)、肛門内圧検査、肛門感覚検査、ダイナミックCT、大腸内視鏡検査、ディフェコグラフィー、バイオフィードバックなどが可能です。

チーム医療

当院は排便ケアチーム「フローラ」により多職種(医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、ケアーマネージャー他)で排便ケアーに取り組んでいます。

診療日

担当医師:岩川和秀
診察日:便秘専門外来:火曜日(9:00~12:00)令和2年9月~
通常外来:木曜日(9:00~12:00)
予約も可能です