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鼠径ヘルニアの治療方法

大人のヘルニアの場合、子どもと異なり自然治癒は期待できず、手術でしか根治できません。

鼠径ヘルニアの手術方法

ソケイ法

ソケイ部に数cm~7cm程度切開を置き、ヘルニアの部位を前方から行う手術です。
ソケイ法には従来法、メッシュプラグ法などがあります。

従来法

メッシュを用いず、自身の組織を利用して修復する方法です。組織が引き連れたりすることでツッパリ感や疼痛が出現することが多いとされていますが、メッシュが使用できない場合もあり現在でも行われます。

メッシュプラグ法

日本では最も多くされている術式の一つでゆるくなったヘルニア門にプラグを挿入し、上からメッシュで覆う手術です。従来法と比べ疼痛やツッパリ感は軽減されました。


①皮膚 ②筋肉・筋膜 ③腹膜 ④腹腔内

(ソケイ法の傷)

その他

Lichtenstein、Kugel、direct kugel、UPP、UHSなど

腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP/TEP法)

お腹に3か所ほど孔(あな)を開けてカメラと鉗子を挿入し、お腹の中の映像をテレビモニターで見ながら手術する方法です。当院ではTAPP法を採用しております。ソケイ法と比べても1つ1つの傷が小さく、疼痛が少ないと言われており、早期社会復帰を期待できます。


①皮膚 ②筋肉・筋膜 ③腹膜 ④腹腔内

(腹腔鏡下ヘルニア修復術の傷)

メッシュの種類と固定位置

メッシュプラグ

UPP

クーゲル

UHS

3DMAX

Parietex anatomical

など